多趣味な父と僕
僕の父は5年ほど前、長らく勤めてきた会社を定年の為退職しました。
元々地元が田舎だったことから、今は地元に帰り、趣味の延長のような仕事に勤しんでいます。
簡単にあげると
本気の仕事
- 米作り
- 小麦粉作り
趣味の仕事
- 炭作り
- 梅干し作り
- うどん作り
- 赤飯作り
知り合いの手伝い
- みかんの収穫
- 梅の収穫
- お茶の収穫
等々一次産業の最前線で働いています。
うどんや梅干しなんかは自分で収穫、製粉した梅や小麦粉を使って作っていますからまぁ、簡単に言えば1人鉄腕ダッシュみたいな感じです。
私は、定年後もせっせと働く父親をかなり尊敬しています。
そんな多趣味の父親が特に力を入れていることは健康。
現役時代も早朝マラソンを40年続け、ジムへ通ってで鍛えていた時期もあります。
過去行った健康法
- 黒酢を飲む
- 毎朝ラジオ体操をする
- 中国の謎な白い粉を飲む(たぶん大丈夫なやつ)
- 針治療
等種類も豊富。
そんな中、最近新しい健康法を試しています。
ぶら下がり健康法と逆ぶら下がり健康法
<ぶら下がり健康法>とは、鉄棒のような器具にぶら下がり、肩や背筋を伸ばします。
肩こり、腰痛、内蔵の疾患などに効果がある健康法です。
(ご存知の方も多いと思います)
<逆ぶら下がり健康法>は足で鉄棒にぶら下がり、宙吊りになります。
重力で下に下がっている内臓を元の位置に戻すというもの。
(父の持論ですので、根拠はありませんが僕は納得しました)
僕も身体を鍛えたいので一緒にしてみましたが、かなりきついです。
ぶら下がり健康法は腕力でぶら下がるのでまだ耐えられますが、
逆ぶら下がり健康法は太ももとふくらはぎで鉄パイプを挟んでぶら下がるのでふくらはぎがかなり痛い
ちなみにぶら下がる器具も、倉庫の中に天井からロープで鉄パイプを吊し自作しています。
さすが40年鍛えた身体だな、器具も自作してすごいなと益々尊敬。
ふっと器具の隣を見ると、
天井クレーンがありました。
さらにそのクレーンには手のひらサイズ(直径20センチメートル)ほどの輪が2つ。
これは?
僕が聞きました。
これはね
父はかなり嬉しそうな顔をして
手のひらサイズの2つの輪に片足ずつ足をいれ、天井クレーンで輪を上まで上げていきます。
うぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃん
あっという間に父が天井クレーンで宙吊りになりました。
これで長時間ぶら下がれる
と嬉しそうに言ってくるんです。
もうね、尊敬する父親ですけど
ばかなんじゃないのかな
って思いましたよね。
そもそも
そこまでする必要あるのか
他人に見られたら事件と思われるんじゃないか
足にかけた輪はちぎれないのか
僕のようにバカと思われるんじゃないか
いろいろ頭をよぎりました。
嬉しそうに長時間ぶら下がれるって
なんて返事しようかなって。
僕の精一杯の返答
父さん、すごいね